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第242話
一晩一人で考えたかったから手紙はそっとしまった。
俺は顔に出やすいらしいから匡が帰ってくるまでに寝てしまおう。
ササッと寝る支度をしてベッドに潜り込む。
しばらくして物音がしたから匡が帰って来たと思うけど寝落ち寸前だったからお迎えまではしなかった。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい」
今日も送ってもらい、学校に行く。
「おはよぉ」
「おは〜」
「例の告白どーすんの?」
「行かないよw場所分かんないもん」
「心当たりないの?」
「ないんだよねぇ〜」
からかってくる光輝達を交わしつつ考える。
やっぱり行った方がいいよね…
匡は組員さんの護衛があるだろうし匡自身も強そう。
光輝と彰もなんだかんだ言って喧嘩出来そうだし。
ユズは多分太刀打ち出来ないだろうな…
皆を危険に晒す訳には行かないからやっぱり公園に行ってみよう。
差出人がアイツらじゃ無かったら公園には誰も来ないだろうし…
「セイ、移動教室だって〜」
「分かった、教材取ってくる!」
「早くしろよ〜」
移動した先は席が指定されていて1番後ろの1番端だった。
窓の外をぼけーと眺めて1時間を終えた。
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