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第247話

車を走らせていると公園に着いたであろう赤城から電話がきた。 スピーカーにして車内にいる2人にも聞こえるようにする。 「着いたッス、遠目から見てますが今の所セイさん一人っス」 「分かった、何かあったら知らせろ」 「ハイっす〜」 ピロンと音がなり、通話が終わる。 「社長、セイくんから何も聞いてないんですか?」 「ないから今焦ってんだろ、いいから早く車進めろ」 「ピリッピリじゃん」 「うるせえよ、お前こそユズから聞いてないのかよ」 「聞いてないねぇ」 運転してる緋山の後ろで玲とぎゃいぎゃい騒ぐ。 すると前に不審な車がいた。 「おい、前の車怪しくね?」 「私も思ってました。」 「どれ?」 「あっ、ちょっと待て、電話」 赤城からまた電話が… スピーカーにして話す。 「変化あったか?」 「多分、セイさんのお父さんですね。2人で話してます」 「分かった、そのまま張ってろ」 「ハイっす」 やっぱり接近してきてるな… そうこうしてるうちに前の怪しげな車が公園の裏口に止まった。 「あー、多分仲間だよな?どうする?」 「絞めとく?」 「逃げられても後々面倒ですからやっときましょう」 少し離れた所に車を止め、怪しげな奴らの車にあゆみ寄る。 コンコンと車の窓をノックする。 「ちょっといい?」

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