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第248話
「あ?誰だてめぇ!」
窓を開け、ノックした俺に向かってガンつけてくる男。
そんなに若くないけど幹部とかではなさそう…
俺の顔知らないみたい。
お宅らが探してる真田組3代目、若頭ですけど?
セイじゃなくて直接俺に仕掛けろよ
まぁ出来ないからセイ誘い出したんだろうけど。
「誰だと思う?」
「誰だろうが関係ねぇ!」
「本当に知らないんだねぇ〜」
俺の間延びした口調に痺れを切らしたのか車から出てきた。
一人が出ると後部座席にいた3人も出てきた。
4対1の状況だけどまぁ、なんとかなるだろ
いざとなったらあっちの車に緋山と玲もいるし。
さっさと捕まえてお姫様迎えに行こ〜
殴りかかって来た一人の腕を掴み、そのまま2人目の方向に背負い投げる。
あらら〜、弱いね…
何回か蹴り飛ばして投げると起き上がって来なくなった。
意識は一応あるみたいだけど息も絶え絶えな様子の4人。
緋山に電話して回収して貰おう。
「俺、終わった。回収来て」
直ぐに緋山が来て、手際よく4人を縛って行く。
「おい、お前真田の幹部の緋山か?」
「ああ!写真で見た奴か!」
「写真より綺麗な面…」
縛られた奴らが緋山を見て言う。
…俺は?
「お前らさぁ…俺の事知らないの?」
「えっ、…?知ってるか?」
「いや…」
なんで緋山が認知されて若頭の俺の顔知らねぇんだよ!
後ろで玲が爆笑してる
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