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第251話
「車2台?」
「あいつらの」
「あー、なんかデジャ…いや、ありがと」
前にもこんなのあった気がする…
でも助けて貰ったのは確かだからお礼は言っておく。
「それよりさ、俺手紙の事聞いてないんだけど?」
ハンドルに手を掛け威圧的な声で言う。
「えー…っと、い、忙しそうだったし…?」
「勝手に動かれて仕事増えたんですけど?」
「うっ…すみませんでした!」
シートベルトしてと言ってアクセルを踏む。
「何、ちょっとは告白かもぉ〜って思った訳?違うでしょ」
「俺が目的なら話せば分かるかなって…」
「セイの父親が話で解決出来ない人種なのセイが1番分かってるでしょ?」
「うん、そうだね…ごめん。でもっ!」
「迷惑かけたくなかったって?」
「うん」
確かに俺の父親は話なんて聞かずに力で解決しようとする人だ。
匡に核心をつかれる。
「俺にとってはセイが知らない所でコソコソしてる方が嫌なの。これからは些細な事でも言ってね」
「うん、ごめん。」
「ん、分かったなら良し」
そこからは匡の雰囲気も柔らかくなり、世間話をしながら帰った。
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