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第255話

「うあああっ、つっかれたぁ」 旅館に帰って来て見ると仕切りの向こう側に布団が敷かれていた。 迷わずダイブをかまし今もゴロゴロしている。 「こらセイ、風呂入ってから転がれ。汚れる。」 「ふっかふかだよ!」 「いいからこっち来い」 「はぁーい」 よっこいしょーっと重たい腰を上げて匡の座るテーブルに向かう。 座椅子と迷った結果匡の膝の間に座り、匡に寄りかかる。 「ここかよ」 「いいでしょ?」 「いーけど。夜なんか食べる?頼めば持って来てくれるけど」 「んー、結構食べ歩いたからなぁ〜」 たこ焼きなんかひとつにしとけばいいのにお店を見つける事に食べちゃったからなぁ 「デザートだけ頼む?」 「そーしよ!」 「何がいい?これメニュー」 「んー、あー、えー、」 何にしよ、ケーキ系美味しそう…あー、さっぱりしたフルーツ盛りとかも食べたい…あっ、旅館限定プリンだって! ふと、中々決まらない俺をながめてる匡が気になった。 「匡は何食べる?」 「俺は何でもいいから好きなの頼みな?」 「分かった!ケーキ系とプリンどっち好き?」 「今はプリンかな」 「じゃあフルーツ盛りとプリン!」 内線電話で頼んでくれた。 届くまでワクワクソワソワしながら待っていた。

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