深くあまい口づけをなんども交わし、唇を離すと甘い吐息がお互いに漏れた。 そしてまた何度も吸っては舌先をなめ、指で互いの肌へ愛撫を繰り返しては唇を重ねる。 「……蒼、酔ってるからあまり勃たないかも」 「いいよ、皐月は力抜いてて」 耳朶を甘噛みされ、そのまま首筋を辿る様に舌先で舐め取られるとゾクゾクと躰が震えた。 躰が火照り、いつの間にかお互い一糸纏わぬ姿で互いを愛撫しながら高め合う。 懐かしいような、恥ずかしいようなへんな気分になり手で顔を覆うと指を絡ませ、縫い止められた。 唇を重ねながら胸の突起を撫でられ、捏ねられた。蒼　甘い刺激に震えてるのが分かると、蒼はさらに口に含んで舌先で転がした。 「……ァツ……ふっ……ああっ……」 声にならない、喘ぎ声が漏れて喉で消そうとするがたび重なるキスで蒼に食べられそうになった。 「……本当は会いたくて、一度日本に来たんだ」 蒼はそう言って、窄まりにぬるついたローションを何処からか取り出しててゆっくりと塗り、解すように指先を動かした。 「……ｧｯ……春……だろ……んんっ……」 「そう、連絡先が分からないから、様子を朝倉君に聞こうとしたら君は知らない男といるし、ショックだった。」 急に奥まで指を飲み込むように挿れられ、中で二本蠢くように快楽を探った。ゆっくり動いては、弱い部分を探しては腹の中を拡げていくようだった。 「……担当だ……よ。……んっ……」 甘い吐息と嬌声に似た声が喉から漏れる。 蒼は安心した顔に戻り、また貪るように唇を重ね、自らの雄にローションを塗ると少し緩むほどに弛緩した後孔に押し拡げように挿入した。 僅かな痛みが駆け走り、眉を顰めると眉間に何度もキスをして、躰から力が緩められていった。 それは以前よりも優しく、蕩けそうで蜜のように甘かった。蒼の雄が根元まで埋め込まれ、思わず感情的になり目尻に涙が溜まると唇で吸い取られた。 「……早く、素直になれば良かった。皐月、傷つけてごめん」 「……んっ……、前より好きになってたんだから、気にしてないよ」 「……本当にごめん、沢山傷つけた」 そう言いながら鎖骨を噛まれた。 そして足を拡げられ、膝を曲げるとさらに蒼は抽挿をゆっくり奥まで繰り返した。 前立腺か太くて硬い雄に擦られ、内壁が押し拡げられると何度も絶頂に達した。ビクビクと躰の内で痙攣すると、顎を掴まれてキスを味わされた。 「……ッ……ハッ……ぁ……」 「ナカでイッてるね。……皐月、可愛い」 蒼は蕩けそうな微笑みをしながら、また舌を絡ませてて腹の奥を突いた。 「……あっ……あああっ……！」 「皐月、愛してる」 止められない嬌声が喉から漏れて、蒼の顔が遠く朧げに見えていった。酔った躰はそう長く持ち堪えそうになかった。 蒼、好き 好きだ。 ずっと、好きだ。 腹の奥がいつの間にか熱くなり、そのまま意識を手放した。 『……僕は何度でも、君に恋しちゃうね』 遠くで蒼が髪を撫でながら、笑って囁いた気がした。薄れていく意識の中、甘くて気障な事をよく言えるなぁと笑いそうになった。