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最終章 君の想いをきかせて 十一

 部屋を暗くしてもらったものの、皮肉にもサイドランプの明かりが目が慣れてしまった。ほのかに浮かび上がる二人の裸体がむしろ灯りを煌々と点けるよりも、ずっと艶かしく感じる。  少しぎこちなく自分の体に愛撫を繰り返す誠は初めて男を抱くようで、むしろその不器用さが愛おしく感じる。  誠は貢の中心にそっと手を当て最初は優しく撫でていくが、貢の反応を見て次第にその動きを強めていく。  次第に貢の中でいけない気持があふれ出してきて、気持ちよくなってしまった。  そしてもっともっとと求めてしまう。 「貢、可愛いよ」  耳元で甘い声で囁かれるだけで背中から突き抜けるように痺れるような甘さを感じ、肉体より先に精神的に上り詰めてしまいそうになる。  布越しなのがもどかしくなったのか、誠はするりと貢の下着を下ろしてしまった。 「ひゃっ」  思わず部屋の空気にさらされた自分の中心が恥ずかしげもなくそそり立ってしまったのを見て、明るかったら恐らく全身真っ赤なのがばれてしまったかもしれない。  思わずさらされた隠せないくらい自己主張しているそれを誠の大きな手が包み込むように握った。 (ふわっ、じ、直にっ)  そして動揺する貢にお構いなく、誠はそれを口に含んだ。  ありえないほど温かくてきつくて自分を見失いそうになるくらいの圧力にただただ翻弄され、貢は身悶える。

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