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最終章 君の想いをきかせて 二十四
発作からくる失神だったため、その後特に何か問題があるわけでもなく、貢はすぐに退院することができた。
いつもの誠のマンションの前、これからはここが本当に自分の家になることを貢はしみじみと感じすべての物に感謝したくなった。繋いでいる誠の手が温かい。
これからはもう一人じゃない。誠が傍にいてくれる。それは何も言わなくても互いに目を見つめ合えばわかることだった。
ベッドのサイドランプが辺りを薄く照らしている。
シャツを脱がされ露になった貢の肩が白く暗闇に浮かんでいる。
互いの肌が直に触れ合うと重くなりすぎないように誠はまるで大切な壊れ物を抱くように貢の背中に手を回し抱きしめた。
貢も勇気を出して彼の背中におずおずと腕を回す。
「誠さん、大好きです、大好き……」
「よしよし……」
自分の気持を吐露すると、何度も口をついて出るその言葉に泣きそうになる。今日何回その言葉をつぶやいたかわからない。
そんな貢の頬に誠はそっと唇を押し当てキスをした。
「俺も大好きだよ」
そのまま唇を寄せ涙を吸うと耳たぶへキスを繰り返す。
そこから首筋まで柔らかく時折吸いながら降りていくと、キスを幾度か繰り返した。徐々に深く深くなっていく。
互いに熱くなった中心を押し当てると貢が上げた事のないような甘い声を上げた。
「あ、だめっ、そんなところっ」
誠が丹念に貢の小さな後孔を舌で濡らし、指で押し広げていく。
指が日本2つの関節まで入り込むと「はぁ……」という甘い声が貢の小さな口から吐息とともに漏れる。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫」
体がびりびり痺れてくるみたいだった。
誠はすでに元気になっていた自身を貢の後ろにあてがうとゆっくりと沈み込んだ。
「ま、誠さん!」
「貢……」
誠の物は予想以上に強い圧力で貢の中に入ってくる。
「あ、だめっ、あっ、ああー! 誠さんっ……」
今自分の中に大好きな誠が深く入りこんでいる事に貢は身も心も震えた。
幸せすぎてまるでこれが夢なんじゃないかと思うくらいだ。
「誠さん、僕、幸せすぎて、嘘みたい」
「これから先はずっとお前は幸せだ。ずっと俺と一緒だからな」
「誠さんっ」
やさしく引き抜かれるとまた奥へと沈み込んでいく。
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