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最終章 もう抗わない 幸せなつがい 三
「わかった」
琉はベッド脇のライトボタンを調整し部屋を暗くしてくれた。
「あっ!」
そして俺をぐっと胸に引き寄せ抱きしめた。
そして俺はそのまま広いベッドの上にストンと落とされる。
琉が覆いかぶさると、俺たちはそっと互いに頬を寄せあいそのまま軽くキスをした。
そしてそれは徐々に角度を変えて求め合い、次第に深くなっていく。
体もカーっと熱くなって、なんだかフワフワしてきた。
キスは俺の頬から首筋、鎖骨へ降りてきて、なんだかくすぐったい。
その間にシャツのボタンが外されていた。
誰かに抱かれるということを全く考えてなかったから、戸惑っているけど、琉は凄く落ち着いてる。
まるでこうなることが当たり前のように……。
彼だけが本能でわかってたというのがちょっと悔しい……。
でも俺に対してずっと片想いさせてしまっていたことの方がもっと悔しい……!
どこに落とされるキスもみんな、琉のキス……。
優しかった触れるようなキスが突然きゅっとキツく吸われた。
「痛っ……あ、そんなにしたら跡になっちゃう……っ」
俺の体に刻み込むように一つ一つのキスが力強い。そして吸われる度に軽い眩暈に襲われる。
「もう誰にも手を出してもらいたくないんだ。アヤトは俺だけのものだから……」
首筋から、胸にかけてそれは丁寧に丁寧に……。
両腕や両足にも優しく強く刻まれていく……。
熱い口づけは最後にいままで誰にも触れられたことのない胸元の小さな膨らみに降りて来た。
初めてのそこへの刺激は、強烈な熱さと快楽を伴って。背中から頭の上に突き抜けるような気持ちよさで、俺はこらえきれずのけ反った。
琉にスラックスのジッパーを外されると、下着越しに俺の中心が跳ねて存在感を露わにしていた。いつのまにこんなになっていたんだって俺は恥ずかしさに手で制した。
「ダメっ……」
「駄目? こんなに元気なのに?」
琉は意地悪だと思いながらも俺は恥ずかしさで目を閉じてしまう。
熱い中心が外の空気にさらされた感覚で冷たい。すぐに先端をペロリと生温かな物が触れた。俺の体はぶるりと震えた。
ふいに俺の花芯が根元まで琉の生温かな口の中に包まれ、思わず声をあげた。
「あ、はぁ……!こんなっ……あぁ……!」
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