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第11話
少女とはちょくちょく顔を合わせるようになった。
リクやソラと少年が遊ぶ河原に、少女が顔を出すようになったのだ。
といっても、3人に声をかけて、すぐに去っていくのだけど。
少女は少年をからかい、少年は少女に憎まれ口を叩く。
少女は笑っていなくなる。
そんな感じ。
少女は一言も口をきかないリクを変な風に思っているそぶりはみせなかったし、ソラにも優しかった。
リクやソラに自然に触れてきて、不思議なことにそれが嫌じゃなかった。
良い匂いのする風みたいな少女。
でも。
少年と少女の間には、親しさを超えた何かがあった。
確かに何かがあった。
リクは不安になる。
でも。
それは。
二人きりのとき、少年が伸ばしてくる指を拒否する理由にはならなかった。
乳首だけで、射精させられる唇も舌も。
拒否なんて出来なかった。
「リク可愛い・・・」
熱い息で耳に囁かれるだけで、リクの身体はもう蕩けてしまう。
少年はまだ幼いリクの身体をすっかり淫らに変えてしまっていた。
胸を齧り始める少年の頭をリクは抱えて自分から股間を少年のモノと擦りつける。
腰を淫らに振りながら。
「リクのここ、美味しいなぁ」
少年はリクの乳首を舐め、噛みながらリクに言う。
少年はソコが大好きだ。
リクは体育の着替えをする時はトイレでコッソリ着替えるようになった。
何だかプクリと大きくなってしまったのはきっと気のせいじゃない。
リクのすることは基本皆、見ないようにしてくれているので何も言われない。
リクはリクの望みで透明人間として扱われているからだ。
だからリクの乳首は今では少年しか見ていない。
音を立てて吸われ、舐められたなら、リクは触られてもいないのに声をあげて達してしまう。
もうズボンもシャツもとっくに脱がされて、いつもの神社の樹の下で、根と草の上に横たえられている。
夏前に出会った二人だけど、もう秋がきていて肌寒い。
でも、身体を重ねたなら熱くなる。
大人位大きくても、やはり少年の身体は線が細い。
でも、リクからすれば大きくて。
何もかもが大きくて。
手と唇も、舌も、性器も。
でも、少年はリクを優しく扱った。
リクの名前をよびながら、リクに自分の名前をよばせたがった。
「もっと・・・もっと・・・」
強請ることを覚えたリクは胸を自分から突き出す。
こんな時だけは声が出る。
リクの後ろの穴を執拗に撫でていた少年が、リクのその言葉に唸り声をあげる。
指を穴に突き立てられるのかと言うような動きを少年は見せたけれど、そうしないで、またリクの胸を齧り始めた。
少年がソコに挿れたいと思っているのはもうわかってきた。
指だけじゃない。
ガチガチに勃起している性器をだ。
リクの小さな穴に少年の大きいのが入るとは思えなかったけれど。
それは怖い。
怖いけど。
でも、少年はしない。
そう信じていた。
少年がリクを傷つけるはずがないと。
でも。
ソコに入れるのは女の子の性器に挿れるのと同じようなこと?
それは。
気持ちいいの?
でもリクにはわからないわからない。
リクは少年の指や舌に翻弄され、乱れて、溶かされるだけだった。
でも二人の秘密の行為は発覚する。
それを見付けたのは。
あの少女だった。
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