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第21話(R15)
「花下さん……」
花下が完全に眠りについたのを確認し、水上は花下のバスローブの紐を解く。
何度も何度も彼の反応を確認して、どのくらいで起きるか、ラインギリギリの愛撫に挑戦した。
「んン……」
右だけ長い襟足に隠れた首筋を触れなければ、手で触ったくらいでは起きない。
『右の首筋は即Game Overになんぜ』
何故かは分からないが、水上には花下にそんなことを言われた夜があった。
それ以来、水上は花下の右側の首筋に触れたことはなかったが、それこそが花下が襟足を右だけ伸ばしている理由だろうと思う。
「花下さん……」
水上は無防備に薄く開く花下の唇に自らの唇を重ねる。そして、襟足をかけ分けて、花下の首筋を触れた。
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