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第22話(R15)
「んっ、ンっ、ンっ」
唇を重ね、花下の舌を奪うように水上は激しいディープキスを繰り返す。
いかに、花下が疲れて、眠っているとは言え、これではゲームオーバーどころか、即ゲームセットだった。
「み、みなかみっ」
激しいディープキスに、右側の首筋に触れたことで起きた花下は水上の名前を呼ぶ。
「ほくろがあったんですね。ここ」
水上はやや不規則な息遣いで、花下の首筋を撫でる。あまり大きくないほくろだが、5つあり、何かの星座のように並んでいた。
「やめろ……触るな、みなかみぃ」
花下の首筋を点と点を繋ぐように指でなぞり、舐める。何度も何度もキスをして、甘く噛むようにする。
「起きた、から……起きたからやめて、くれ。みなかみ……」
花下は弱々しく水上に懇願する。
まるで、いつも余裕がある感じとは違い、可愛がっている後輩の思いがけない行動に困惑しきっているように。
だが、水上はもう止まれなかった。
「花下さん。僕のこと、嫌いですか?」
「えっ……」
「花下さんが僕のことが嫌いならすぐに止めます。でも、もし、嫌いじゃないなら止めたくない」
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