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第24話(R18)

 まるで、水上に対する贖罪だと言うように、左右の腕をベッドへ広げ、長い睫毛を深く閉じる花下。 『俺に手を出せるのは俺が寝ている時だけ』  だという言葉が何度も何度も水上の頭の中で駆け巡る。  水上はそう呟くと、花下の唇へまたキスをする。 「んっ、ンっ、ンっ……」  キスをしながら、水上の手は花下の陰嚢を揉み込み、皮の剥けた亀頭を弄る。  花下は先程よりもビクビクと震えながら、声を必死に押し殺す。いつも余裕がある花下の姿とは打って変わって、健気とも言える花下の姿に水上の心が動かない訳がない。  水上は耐えきれなくなって、花下の陰茎ごと、自分のも握って、擦っていく。 「花下さん、花下さんっ、はなした、さ……ん!」  そして、低く余裕がなく呟き、何度となく花下の名前を呼ぶ。  暫く、刺激を与え続け続けると、水上は精を吐き出して、イってしまった。 「あっ、はぁ……」  水上は息をしながら平静を取り戻すと、花下はまだイききれていないようで、亀頭には体液が滲んでいた。 「何、1人でイってんだって笑ってくださいよ」  苦しそうに顔を歪め、今にも溢れ落ちそうな花下の男根はそのままに、水上は旅行鞄からローションを取り出す。童貞なこともあり、同性の先輩を抱くことになるなんて、碧葉学園に入学した時には考えられなかった。  考えられなかったが、色んな知識を得て、準備をして、憧れの先輩に触れている。 「辛いと思いますが、もう少し頑張って」 「ぁあ……っ……」  水上は指にローションを纏わせて、花下の直腸へと進ませる。  男でも、いや、男だからこそ気持ち良くなれる箇所があるらしいのだが、個人差があり、童貞の水上ではなかなか探し出せない。 「うっ……っ……」  しかも、花下は声を極力抑え、表情さえも目を閉じて分かりにくい。  これでは、ますます水上では難しい。  身体の震えや直腸の締めつけだけが頼りだったが、ある1点に掠ると、花下は今までとは違った反応を示した。 「ンうっ!」  花下の長い睫毛はまた涙に濡れ、息遣いも荒い。水上の指を離さないとばかり締めつけて、亀頭もふるふると震える。  イく間際だった。 「ここ、が良いんですね」  水上は花下の前立腺を確認するように押す。  もう花下は限界で、涙も、体液も溢して、垂れ流していた。

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