10 / 19

4-1*もしもシリーズ

*もしもりゅーくんがむしゃくしゃしたら。 「あずさ、それまじでいってる?」 「ええ!大マジだよ!臨もやってみな!!嵌るから!プリンに醤油!!!ウニ!!!!!」 「あー、そもそも魚介類無理だし俺。司とかウニ好きだった気がする」 「ハー…!ふざけんなおシマオ、人生の10割損してるぞ!」 「いや、シマオじゃないから。志磨。10割って全部じゃねえか!」 「おお!!いいツッコミ!」 「うるさい、武藤ゴリラ」 「辛辣ゥ~」  「そうでもないって」 そんな素敵な笑みをこんな屑にも向けてくれるなんて…!!とかは全く思わなくて あ、はい。只今、隣の席の志磨臨(しま のぞみ)クンとお話しております。 コイツ普通そうに見えてモロ腐ってっかんな!! 一年の時から純白の薔薇って呼ばれててどんなにすげー奴なんだろうって思ったら腐男子かよおお!!みたいな。しかもネーミングセンスのダサさがやっぱ男子校だわって感じしちゃうよね。いや、確かに美人さんだからさ、分かるよそういうあだ名つけたくなるの、でもコイツには忠犬付きだからナ。 「でさでさ、あ!他にも有るんだよ!…まって!その前に聞いて欲しい事が…」 「なぁに、随分楽しそうじゃねえか。あ ず さ」 え。と思い振り返るとりゅーくんがいました。 なんかとてつもなく暗い顔で。 「お前、俺との約束すっぽかして志磨と話してたわけ?」 時計を見ますと12時55分 そういえば今日はりゅーくんと屋上デートだった♡いやネタだから真に受けないで あんれぇ、確か約束の時間は12時20分 「…ッアアア!オーマイゴッドォオ!!」 これを機に腰お触り禁止令でたら死ぬんだけど!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい  「りゅーくんごめん…!」 許してちょんまげプリンまっちょっちょ!とか言ったらリアルに絶交されそうだから心の中でつぶやいたお(反省の色が薄い)  「別にいいけど」 そういってふいっと顔を逸らされてしもうた。 …怒ってるぞこれ 「その代わり今日、おれんち泊まって」 「む?」 「駄目?」 「いや!大歓迎!全裸待機しておりまシタ!」 なになに?中二病くさい?は今更? あのな、マジで!とか常に使う奴は基本中二病くさいから!特に俺とか…?とかとか? まぁ、そんなこんなで泊まることになったわけさ * その日の夜 もう就寝でござる。あ、基本俺が泊まるときはりゅーくんと添い寝(?)、一緒に寝ているでござる。いい匂いなんだぞ!りゅーくんは!…変態っぽく聞こえるから訂正させてほしい…りゅーくんの部屋は!あれ、変わんない?まあいいさ 薄暗い部屋の中 「なぁ、あずさ」 「はいな!」 「志磨の事好き?」 「え、もちろん。あいつ面白いんダヨォ」 「おれは?」 「え」 何この子デレ期?やっと!ついに………!!! 「りゅーくんは愛してますよおお」 何せ課金したいレベルの推し!早くアイドルになって貢がせてくれ、古参になりたい! かわいいなりゅーくん!!と思いっきり抱き着く。りゅーくんの足を自身の足ではさみ腕は首に巻きつけた。もう、撫でてあげませう。はぁ腰がいい感じ。 わしゃわしゃと髪の毛を撫でてやると「そういうんじゃねえんだよ」とワケの分からないことをいいおって 「ん?ドウシタノりゅーくん」 「…もう、なんでもねえ」 「きになーる」 「気にすんな」 えー、と思い頭を撫でるのを止めようとしたときだ   「まて」 「なぬ」 「俺が寝るまで」 「~~ッ」 か、可愛すぎ 「あずさ?」 「いや!はい、なんでもないです!!!」 ギャップ萌えかよ、なんだよ寝るまで頭は撫でてって!萌えかよ!今日のりゅーくん可愛すぎたから明日は多分、良いことがない気がしてきた……。だってすげえレアだもん。 「こういう風に寝たことある?」 「あるわけなかろう!りゅーくんとしか寝ないし…。」 ※えちではない 「あっそ。もう寝る、お休み」 グイッと腰を抱かれ一層距離が縮まる。 「ふふ、りゅーくんおやすみ」 「ン」

ともだちにシェアしよう!