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オールド・パル ――想いを叶えて 5
戸惑う一耶には構わず、建樹は彼に位置を交代するよう言い、下げたジッパーの隙間から手を差し入れた。
次に、しっかりと張り詰めたものを下着の上から掌で包み、その瞬間、一耶は「んっ」と声を上げた。
「建樹にしてもらえるなんて嬉しい」
さっきとは反対に、一耶は立ったまま岩に寄りかかり、建樹が立膝をつく。
口でするのは慣れているし、その舌使いも絶品。これまでの男は皆、声を揃えてそう言っていたからいくらか自信はある。
一耶のそれを含み、舐め尽くしてから先端に舌を入れると、彼は身体を揺すって善がった。
「す、凄い……こんなにイイなんて」
声を上擦らせながら、一耶は建樹の舌の動きに反応し続けた。
「すご過ぎるよ、建樹。もうイッちゃいそうだ。もっともっと、して貰いたいのに」
口腔から溢れ出して顎を伝う白い液、そんな様子すらも妖しく美しい男の表情に煽情された一耶の分身は再び疼いたらしく、それを見た建樹は「早く入れたい?」と訊いた。
「ううん、建樹が満足するまでは」
「さっきので充分したよ」
「ダメだよ、オレばっかりになっちゃう」
一耶は立ち上がった建樹の身体を反対に向かせると、両手を岩につくように言い、それから彼の下着を剥いだ。
次に下半身が露わになってしまった建樹の背中に覆いかぶさり、ペニスを左手で扱きながら右の指で後ろに触れた。
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