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オールド・パル ――想いを叶えて 6
「今度はここ、良くするから」
湿り気を帯びたその場所をしばらく撫でたあと、人差し指が入り込んで、建樹はまたしても淫らな声を出した。
「ふ……んん、はあっ」
一耶が指を出し入れする卑猥な音が波の音に混じって聞こえてくる。
「もう一本、入れてみようか」
「ひっ、はぁ……ん、いっ」
建樹は髪を振り乱して身をよじり、その姿にかき立てられた一耶の息は荒く、両手の動きはますます激しくなった。
さんざん中を掻き回されて、建樹はとうとう「入れて欲しい」と懇願した。扱かれ続けた前はとっくに果てている。
「欲しいんだ、一耶のが。早く……して」
「わかった、たっぷりあげるから」
ジーンズを足元まで下ろした一耶は建樹の背中にむしゃぶりつき、その雄々しいペニスが孔を押し広げて入ってきたが、もたらされた圧迫感すらも快感になる。
「ああ……」
建樹はとろけるような声を出した。
「嬉しい……一耶……」
ゆっくりと、そして次第に腰の動きを早める一耶、やがて彼は建樹の奥の感じる部分を激しく何度も突いた。
「はっ、あっ、イッ、イイ!」
若さに任せるだけで、決して上手くはなかったはずの一耶なのに、彼にこんなにも感じさせられるなんて。
頭の中が真っ白になって、それでも身体は一耶のものを締めつけ、交わることをやめようとはしない。
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