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 拒否の為に突っぱねた腕が、ナカを探られる度にすがり付くような動きに変わる。  こんなはずはないと首を振るも、その振動で先端が擦れればさらに起立は増し……  ビクンビクンと腰が跳ねる度に溢れ出した先走りがぴしりと飛び散った。 「 ぅ……うぅっ」 「こちらだけでイきますか?」  ナカを弄る指は止まらず、  どうしてこんな事になったのか?  どうしてこんな事をされているのか?  どうしてこんなに体が感じているのか?  分からないまま腰の奥の重だるい熱が出口を求めて狂いだす。 「ぃ…… んっ!ぅっ っっ!!───!!」  ぬるつく先端をぎゅっと掴まれた瞬間、先を見つけた熱が暴走した。  オレのモノを握る嘉納の手に擦り付けるように腰を突き上げ、指で犯されてナカからくるスパークするような感覚に身を任せた。  ぴしゃ  グチョグチョと弄られる水音とは違う肌を打つ水音がしたが、理性が本能に擂り潰されて……  擦られる気持ちよさに瞼の裏を真っ白にしながら何度も腰を卑猥に動かす。 「 ぅ……」  ぐりっと残滓を溢すアナを抉られて小さな呻きが零れた。 「……沢山、出ましたね」  やはり平坦な声が聞こえ、はっと我を取り戻す。  いつの間にか流れていた涙を拭われ、視線が上に君臨する嘉納へと向かう。  男らしいが能面のような端整な顔に飛び散ったオレのはしたない液が、何があったかをありありと物語る。 「量も多いし、濃いように思えます。───」  一瞬、間があった。 「───感じましたか?」  耳元で囁かれた言葉にかぁっと顔が赤くなるのを感じ、視線で口の中のネクタイを取れと脅すと、緩く首が傾げられた。 「取ってもいいですが、貴方は情事の際の声が大きい。廊下に漏れてしまう可能性がありますよ?」 「ん゙っ……!!」  割り開かれたままの足をばたつかせ、抗議とばかりに睨み付ける。  睨み付けたが……頬を擽られた。 「ねだる顔をしても駄目ですよ。次は私も一緒にイかせて下さい」  嘉納の表情はやはり変わらず、言葉とは裏腹に欲情した素振りは見えない。 「んっ────!!」 「足をもっと開いて下さい」  射精後の余韻で引くつく腿を撫でられて身体中がわななく。  過ぎた快感に自然とまた涙が零れた。 「嬉しいですか?」  そう訳の分からない言葉を吐いた嘉納が自分のスラックスの前を寛げる。  指どころではない質量を持った凶悪なソレ。 「 ぅ……ん゙ん゙ん゙ん゙っ!!」  あんなモノを挿れられた日には…… 「括約筋が傷付かないように力を抜いて」  真顔で言いきりやがった! 「うぅぅっ!」  こちらは唸って必死に抵抗しているというのに嘉納の動きは飽く迄もなめらかで、器用に二個目のコンドームを開けて自分自身に装着する。

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