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 いつもの生理現象とは明らかに違う張り詰めたソコ。 「ははは……どうかしてる……」  夢に見て、勃つなんて!  有り得ない!  有り得ない!  とろりと下着の中で蜜を含んだ竿。  嘉納に苛まれた箇所が疼いたように感じたのは…… 「つ 疲れてるだけだ!」  そう言い聞かせるしかない。  ネクタイを絞めながら、嘉納と顔を合わせたら文句を言って謝罪させようと誓った。  後は犬にでも噛まれたのだと思って水に流せば良い。  携帯電話を手に取ってロックを外し、アルバムを開く。  そこには初出勤時に院長と二人で撮った写真が納まっており……  それを見て深呼吸を一つ。  これで落ち着くのだからひどいファザコンに思えたが、やっと接点を持てた父親に依存するのは仕方のないことだと自分に言い訳をする。 「ふぅ」  父の顔をもう一度見て心を落ち着けてから、出勤の為に玄関へと向かった。  病院に着いてロッカールームへと入る。  入り口でこっそりと中を見てから入ったのは…  嘉納にいきなり会ってビックリしたくなかったからだ。  がらんとしたロッカールームへ急いで入り、手早く着替えて白衣を羽織る。 「さ、しっかりやるぞ」  ぱしん!と頬を叩き、今日一日の段取りを考えなかならロッカールームを出た……  出た、筈…… 「あ……の ちょ 」  筈なのに、どうしてオレはリネン室で嘉納と向かい合っているんだ?  微かにしか光の入らない薄暗い中に、嘉納の姿とその向こうの唯一の逃げ道であるドアが浮かび上がる。  引っ張られた腕に残る熱を逃がすように掌で擦るが、その熱さが消えない。 「あ 謝る気……な、なんですよね?」 「謝る?貴方がですか?」  はぁ!?  思わず飛び上がりそうになった。 「戻ってきてみれば、結局貴方は帰ってしまっていた。独り侘しく自慰に耽らなくてはならなかった虚しさを、謝罪して下さるんですよね」  それはなんの屁理屈だ!? 「ふざけないでください!その前に嘉納先生がした事はどうなんですか!?」 「前戯ですか?」 「アレは立派な強姦だ!」  かつん……と嘉納の靴がリノリウムの床を鳴らした。 「貴方のここに、膣があるとは知りませんでした」 「は?あっ」  逃げる間もなく、さわりと腰を撫でられる。  払おうとした手を掴まれて壁へと押し付けられた。 「是非、もう一度見てみなくては」 「な、に……言って…………」 「アレを強姦と言うんでしょう?強姦罪は膣がなければ成立しませんよ」  このっ屁理屈男!! 「じゃ じゃあ強姦まがいじゃないですか!猿轡に手首を縛って!!あ……っあんな所に……」 「肛門ですか?」 「くっ……」

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