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ず…… と嘉納が入り込む。
「力を抜いて下さい」
「ん 、ぃ……た」
「思う程太さはありません。余裕を持って入りますから」
いちいち、いちいち、癪に障る!
言い方が余裕過ぎだとか、抑揚がないだとか、謙遜し過ぎだとか、丸っと引っ括めてムカつく。
キッと睨み付けると同時に、圧迫感から自然と溢れた涙がぼろりと零れた。
「あ……」
「え?」
揺らいだ嘉納の表情に思わず間抜けな言葉が漏れ、最後の最後に残っていた僅かなムードが瓦解した。
引っくり返された蛙のような体勢を取っている事が、頭が冷めた今、妙に恥ずかしい。
「や やっぱり、止め……」
そう嘉納を押し退けるも、モノはすでにがっちり半分は入っている。
この状態で止める意思を示したオレの口を、大きな手が覆った。
「 ふ…!?」
ともすれば鼻まで塞がれそうで、全身に嫌な汗が流れる。
「貴方も男なら、ここまできて止めれないと分かるでしょう?」
「ん゙……ぅ…」
それまでオレの様子を窺いながら入っていたモノが、急にずずっと押し入ってきた。
狭い内壁を無理矢理押し広げ、ぎちぎちと音を立てそうなナカを擦られる。
ナカが傷付いた感覚はなかったが、馴れない圧迫感と恐怖にのし掛かられて首を小さな子供のように振った。
「ゃ……」
息苦しさで朦朧とした意識でも、涙がぽろぽろ流れ出すのが分かった。
涙腺が壊れたのかと思う程に流れ出す。
「 目を、瞑って………見ないで下さい」
口を覆っていた手が、流した涙諸共目を隠した。
急に暗転した視界に不安を感じ、のし掛かる温もりにすがり付く。
「か…の……せ…っ」
問い掛けようとした口に噛み付くような口付けが落とされ、言葉を全て吸いとられて小さく喘いだ。
どうした?
その一言を言うことも許されず、ずんっと突き上げてきた衝撃にのたうった。
ぐちゅ…
ぐちゅ…
羞恥を煽る水音と体を拓かれる辛さ、そしてそれを上回る視界が白く弾けるような快感。
嘉納が執拗に攻め立てるのは前立腺だ……と、痛みで没頭しきれない僅かな部分が考える。
知識では知っていたのに、
ここまで……
「ひぅ…ゃ、そ こぉ……気持ちひ… ぃ…」
……ここまで気持ちいいなんて思わなかった。
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