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第59話 *
高梨は片手をブジーから離し、小机の上においてあった卵ほどの大きさのリモートコントローラーを手にした。
「じゃあ、もう少し刺激するから」
「え」
「これはバイブ機能もあるんだ」
「え」
「あと少し、頑張ろう」
「え。待って、ちょ――」
高梨がリモコンを操作する。すると、尿道を貫通している細い棒が振動し始めた。
「ヤだめ……っ」
微細な震えはペニス全体を揺らし、そのすぎた愉悦は、脳髄まで揺らした。全身がただの快楽の塊へと変貌していく。もう、何も考えられなくなった。
「……ぁぁ……ぁ……ぁ……」
気持ちいい。おかしくなるくらいに。高梨は会陰部分を指の腹で押して、そちらからも刺激を加えた。
「慣れたら後ろから指を入れて、前立腺も刺激しようね。でも今日は初日だから、前だけにしておこう」
「そ、そんなことしたら、しんじゃ、うっ……」
「どう? どれくらい感じてる?」
「も、も、ものすご……あ、いッ」
ビクビクッと背を反らせて、襲いかかる快感に震える。目から涙がこぼれたが拭う余裕もない。
「本当は内視鏡を入れてどうなっているのか確認したかったんだけど、内視鏡は細くても六ミリはあるし。それは後日もう少し拡張してからにしようか」
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