81 / 158
第81話 *
「とっ、と、とといて、るっ……だから……」
「うん?」
「も、抜いてっ」
「もう?」
「も、イきそうだ、からッ」
「そう?」
「んっ、だからぁっ、ぬ、ぬいてぇっ」
「早いな。もうちょっと我慢しようよ?」
「も無理……ぃ」
目からも口からも雫をたらして懇願すると、高梨はたまらないというように嬉しげに微笑む。天使のような微笑だがやっていることは悪魔そのものだ。
「お願い、も死んじゃうぅ」
「ああ、可愛いなあ」
陽斗の涙で濡れそぼった頬にキスをする。
「キスはいいから抜いてよぅ」
「はいはい。仕方ないね。わかったよ」
もう何が何だかわからなくなっている状態の陽斗が懇願すると、高梨もさすがに可哀想に思ったのか、器具をかき回すのをやめて、片方の手でペニスの根元を支え、もう一方の手でブジーをつまんだ。
「じゃあ、抜くよ」
「んっ」
高梨が細い器具をゆっくりと引き抜く。するとまたやわな粘膜が刺激されて泣いてしまう。
「あ……んっ、ァはぁ……、ああぁ……ああ……ぁ……ぁ……」
ブジーが全部抜かれるまで、か細い声があがりっぱなしになった。
最後にちゅぽっと先端が抜けると、その瞬間、あり得ないほどの勢いで、半透明の液体が迸る。
「ぁゅ、あ……っ、ッぁん……っ」
舌足らずになって、まるで小動物が鳴くような声をもらす。
ともだちにシェアしよう!