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第136話 *
陽斗の身体は、高梨から与えられる衝撃に、内側から作り変えられていった。
「ああ、僕も、すごくいい……」
背後から男のやるせない声がする。高梨は陽斗の腰を両手で掴み、親指で皮膚をゆるゆると撫でてきた。陽斗の身体を可愛がるような仕草に、快感が倍に膨らんでいく。
「……あ、ん……ッ」
男は長く太い性器をすべて陽斗の中におさめてしまうと、もう待てないというように、前後に抽挿し始めた。
「あ、はッ」
陽斗の身体も一緒に揺れる。すると、放っておかれている陽斗の性器もフルフルと同じように動いた。
「ゃぁ……あッ」
眉根をよせて甘い声をあげた陽斗を、腕の下の光斗が恍惚とした表情で見あげてくる。
「ああ、いいなあぁ、いいなぁ、オレも、欲し、挿れて」
光斗が片手で、陽斗の若茎を掴んだ。
「我慢できない。ね、陽斗、コレ、オレに入れていい?」
「だ、ダメ」
「でもこんなに硬く勃ってる」
「こ、これは、ちが」
後ろから与えられる快楽で、陽斗も勃起している。そして光斗にヌルヌルと扱かれて、自分も雄であったことを思い出す。
挿れられるのも気持ちいいが、同時に、前からも出したいという欲望が生まれてくる。
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