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第2話
「やっぱり、先から漏れちゃってるね。」
背後からがっちりと躰を固定され、割り開かれた股間の中心にはジュクジュクと尿道に突き刺した棒を感じた。後ろから耳朶を噛みながら囁かれ、クスクスと男は笑った。
「……チッ…後ろはまだ処女なんだろ?とりあえず口を犯すか。」
もう一方の片割れが舌打ちをしながら、前髪を引っ張り上げ顔が上がった。目の前は目隠しをされており、耳と外側から受ける刺激だけで自分がどういう状態なのかまだ分からなかった。
「そうだよ。ここは後で、僕がゆっくり拡げてあげるんだ。」
後ろにいた男は脚で押し開かれ、ひくつく窄まりを優しく撫でた。さらに片手で突起した乳首を捏ね、首筋を噛んだ。
「……ァッ……」
涎を垂れ流し、ガクガクと内腿が震え、淫らに刺激を欲しがるように乳首が疼いた。
「……ちゃんと乳首でもイケるようにしなきゃね」
男は優しく愛撫しながらも、べろりと首筋を舐め執拗に突起を愛撫し尿道に突き刺した棒を奥に押し込むように鎮めた。
「……ッン…ァッンン…」
上からも下からも弄られ、思考が停止し、ただ見えない暗闇の中、与えられ続ける快感に全てを支配された。
「ルイ、ボールを取れ。」
前にいる男がそう言うと、猿轡のように嵌められたボールが口腔内から外された。
やっと呼吸ができると思った瞬間、鼻先から酷くむっとした雄の匂いがし聳えたった肉棒を口一杯に押し込まれた。
「歯を立てたら殺すぞ」
暗闇の中でも分かる威圧感に恐ろしくなり、言われるままに舌を動かした。だが膨らみ続ける雄は口腔内に収まらず、男は喉元まで突き刺した。瞬間、男の生茂る草叢で息が塞がれ吐き気が増した。
「カイ、駄目だよ。こっちもあとでゆっくり教え込んでおくんだから。」
優しく言うが背後から伸びた手は顎と頬をがっちりと固定し、前はだらだらと垂れ流した涎とともに雄が口腔を犯した。
「………ほら、ちゃんとご主人様のを零さず飲むんだよ。」
耳朶を嵌まれ、優しく乳首を愛撫され目尻に溜まった滴を吸い眼球を舐め取られた。
「………ッ…下手だな。ルイ、こっちも特訓してやれよ。」
「ふふふ、困ったなぁ。愉しみが増えるね。」
顎と頬を固定され、喉を突き上げる雄はさらに速度を早めて膨張した。口腔内に稠密した雄はさらに深く押し込み、喉奥に白濁とした液体を流し込んだ。
「………出すぞ。」
涙が頬を伝い、必死に喉を鳴らし嚥下した。暗闇の中で余った力を振り絞り腹へ押し込んだ液体が胃の中で熱く燃えるのを感じた。
「……ハァッ………」
「ほら、ごっくんだよ。」
まだ硬い肉を口から引かれ、顎閉じられた。
その時目隠しが微かにずれ、浅黒い肌をした逞しい男と透き通るような金髪が端に見えた。
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