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第5話
流れ落ちる液体音を聞きながら、健は痛みと与えられる悦楽に耐えた。手首は真っ赤に円を描き、内腿は震え、ルイの膝が躰を支えていた。
「うん、これで綺麗になったね。次は拡げなきゃね。」
ルイは口腔を犯していた長い指を抜き取り、代わりにゴムを指先に当て嵌めた。そしてローションを塗り込み、ノズルの幅に弛緩された孔にも容器の先を挿入し筒を潰しながらたっぷりと流し込んだ。
「ひぁ……ぁ…ァァッ…。」
先程の湯とは違い、流れ込んでくる冷たい液体に尻が震えた。
「ちょっと冷たいけど、媚薬も入ってるからすぐに好くなるよ。」
そう言いながら、長い指を緩んだ後孔に指をずぶずぶと侵入させた。指は冷たい液体を内壁に塗り付け、そこから熱を帯びるように躰が支配されていく。
「…ッ…ぁ…ぁあ…」
「うん、ちょっと狭いね。段々と拡げて、慣れて来たらいいね。あとはここでイケるようにしなきゃ。」
ルイは器用に右手で健の勃起した肉を扱き、左手で入り口を押し拡げながら奥深く眠る前立腺を探った。
「…ぃ…やぁ…」
健は開いていく孔が熱くなるのを感じ、身を捻りながら疼いていく窄まりでルイの指をさらに締めた。
「いいね、ケン。君は素質があるよ。カイも凄く悦びそうだ。」
「…あっ……!」
先程の水圧に比べるとまだ苦しくないが、ルイは二本、三本と指を増やして孔を徐々に割り開き、ピンポイントで一番弱い部分を見つけると逃げる尻を掴み内壁から執拗に撫でて愛撫した。
「ここだね。ちょっと、ここだけでイッてみる練習しようか。」
絶頂に達しそうな肉から手を離し、ルイは左手でさらに前立腺を刺激した。
「……やめっ…ぁあああっ……!!」
じわじわとローションが浸透し、躰が熱く反応した。だが前の刺激がなくなると物足りなくなり、自然と尻が動きルイを欲しがった。
「うーん、可愛いね。やっぱり今日は後ろだけじゃ無理か。……少しきついけど、ケンには頑張ったご褒美上げるよ。」
ルイは左手を孔から一気に抜き、また耳朶を噛んで乳首を捏ねた。
健は物足りない悦楽に悶えたが、終わった愛撫にほっと胸を撫で下ろした。
その瞬間、後穴から硬く屹立した先端が押し当てられ徐々に挿入された。
「……ッぁ…!」
「大丈夫、ゆっくり挿れてあげるから。」
ルイは健の腰を掴むと、緩んだ孔に硬い雄肉を押し付けた。ぬるついた雁首が通ると、更に雄茎が肉壁を破り開き、肉を裂くように閉じた壁を犯した。
「……ッ…アッぁ…っ」
健は熱く焼き付く痛みで嬌声を漏らした。
ルイは健の顎を掴み、深く舌を吸った。
流れるシャワーからはもくもくと湯気が立ち、健は鏡に犯されている自分を見た。
「カイには悪いけど、僕がケンの最初の相手 だ。」
「……ぁっ…」
ルイは唾液を吸いながら口づけを続け、健は舌の動きを懸命に合わせた。ルイの手が顎から外されると、次は執拗に胸の突起を愛撫した。
そして火照る健の躰にルイは己の欲望を深く突き上げ、尻の隙間に草叢を押し当て全てを埋め込んだ。
後孔からは太く雄々しいものが、ドクドクと中で脈を打っていのを皮膚で感じ取った。
「頑張ったね。ほら、全部入ってる。」
尻の孔は膨らみ、ルイの雄を咥えながらさらにひくつく。
「……ちがッァ…ゃ…っ」
そう言うと、ルイは健の腰を打ちつけ抽挿をゆっくりと早めた。ひくつく孔は大きく拡げられ、入り口は厚ぼったく膨らむ。ルイが腰突くと、雁が前立腺をぐりぐりと押し潰そうとした。
「…いいね、ゆっくり動くよ」
「やめ……や、…いや…ぁ…」
尻で逃げると更に奥に雄を突き上げられ、抽挿を早めてはもっともっと奥深くへ侵入し、健はの口からは甘い嬌声が漏れ出た。
「……ッ…駄目だよ。ちゃんと、いいって言うまで止まないからね。」
ルイはそう言って尻を掴むと、自分の雄を更に奥に鎮め抽挿の速度を早めた。
「…ぁっ…ぁ…いや…だ…」
ぷるぷると首を振るが、がっちりと尻を掴まれ内臓を潰されるような錯覚に陥った。
「ほら、駄目だよ。いいって言ってごらん。」
ルイはまた健の顎を掴み、鏡に淫乱に歪んだ顔を見せつけた。
「いや…」
見たくなくて顔を背けるが、ルイは生茂る草叢と根元を健の尻に何度も擦り付けた。
「あ……。ん…ぃい…」
「いいです、だね。ほら」
更に強くズンと腰を擦り付け、太い根元で大きく孔を押し拡げた。
「……ァッ…いい…で…す。…ンッ…いぃ…」
「うん、よく出来たね。」
ルイは泣きながら喘ぐ健を満足気に褒めると、奥深くに肉棒を突き刺し、一度膨れ上がると白濁した液体を大量に放出した。
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