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第7話

出番て言われてもな。まだ何も食べてないし。腹減ったしわざわざ向かうのも面倒くさいしとりあえず腹ごしらえでもするか 「心。食べな」 未だに不安そうにしてる心を促し俺も食事に手を付ける。 あいつまだ生徒会の皆様につきまといやがって なんて嫉妬めいた言葉があちこちから聞こえるがとりあえず食事がしたい。 味わいながら食事を進めていたらいつの間にか食堂が静かになっていた。 なんでだ? 食事の手を止め周りを見渡せば勇気も心も生徒会の奴等に目を向けていた。 どうせ会長あたりが親衛隊にでもキレたのだろう。 迷惑な話だと思いながら俺もそちらを見れば会長に胸倉を掴まれてる小さな生徒がいた。 「何が起こってるんだ」 「マリモちゃんが連れ回してる平凡くんに会長がキレてる」 よく分からない勇気の説明だがそういえば森川の同室の特待生が、森川に連れ回されていてそれを生徒会が気に入らずにいじめてたんだっけ 「響、助けてあげて」 「あぁ」 仕方ない、まだ全部食べてないんだが。 「心後でご飯作って」 「わかった。」 俺のお気に入りの一匹狼不良くんは家事も得意なオカン属性でもあるらしい。いつも美味しい料理を作ってくれる。 心の料理を食べることで手を打つか。 未だに特待生をいじめてる生徒会の方へと一人足をむけた。

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