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第8話
ーーーSide裕翔
「流に近付くなって何回言えばわかんだよ!」
会長の綺麗な顔が怒りに満ちている。
僕だって好きで近寄ってるわけじゃないのに。
流が俺を振り回すから。逃げても逃げても近付いてくる。
生徒会が相手だから誰も助けてくれない。
もう嫌だ学校辞めたい。誰か助けて。
心の声が聞こえたのかその人は颯爽と現れ俺を会長から離してくれた。
「大丈夫か?」
誰?この人?会長にも負けないかっこいい顔に会長よりも高い身長。
俺を片手で抱きしめてくれる大きな体に流が転入してきてから感じていた辛さが一気に溢れ出して泣き出してしまった。
「ほら、もう怖くないから大丈夫だ」
片手で俺の背中を撫でてくれる。
それに凄く安心してしまう。
会長達が誰だお前なんてこの人に吠えてるけど気にすることなく俺を慰めてくれる。
「怖かった」
「もう大丈夫だ」
未だに泣き止みきれない俺に優しくしてくれる彼に安心して最近恐怖のあまり眠れてなかった俺は意識をうしなってしまった。
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