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第19話

ーーーSide裕翔 響さんは新垣くんが作った料理を食べたら多分那珂川君の為に作ったであろう料理を手に自室に消えていった。 カッコいいな。響さん。今まで見たことなかったんだけど、流みたいに転入生ではないんだろう。新垣くんや那珂川君はこの学園でも目立っていたから、その二人が昔からの知り合いみたいでこんなに仲良くしてるのはそれなりの仲なんだろうし。 食堂で気を失った僕は艶めかしい声で目が覚めた。 自室ではないベッドに寝てた僕は何事かと思い部屋を出てとなりの部屋を覗いたら響さんと那珂川君がベッドの上で裸になり合体していた。 なんで、二人はそういう関係なの?恋人?胸がズキズキと痛みあー恋しちゃったんだ僕と気付いた時には失恋していた。男に惚れるなんて学園の雰囲気にのまれちゃったのかな?でも響さんに包まれたあの体温は僕の荒んでいた心を溶かしてくれて、あの優しい声は僕の心を落とすには十分だったんだ。 「そんな悲しそうな顔しても無駄だよー」 ニヤニヤと何が楽しいのか新垣君が僕に言う。 そりゃ那珂川くんみたいに僕はかっこよくないし、新垣くんみたいに可愛くもない。平凡くんといわれても否定もできないくらい普通の奴だから。 「そんなに響がほしい?」 思いっきり睨みつけて新垣くんを見たら余計面白かったのだろうか。そんな言葉を僕になげかけた。 欲しい?響さんが僕のものに?そんなの 「ほしいに決まってる」 思わず口にした言葉に新垣くんは声に出して笑い始めた。 バカにされてる。そう思って口を開こうとしたら 「いいねー面白いー平凡受け俺嫌いじゃないからねー今はちょっと色々忙しいからそれが終わったら俺が響に頼んであげるよ。裕翔くんを抱いてあげてって」 甘美な誘惑が僕の脳をふるわした。

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