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第20話

「心起きろ」 勇気に渡された心の分の食事を持って自室に戻った。 勇気があの子いじめてないといいんだけど。 別に俺には関係ないか。なんて思いながら今も気を失ったままの心を揺さぶり起こす。 流石にシーツも変えないとこのままこのベッドに寝たくはないしね。 シーツに飛び散った精子が乾燥してテラテラ光っている。 流石にシーツ位変えないとさ。潔癖症というわけではないがなんとなく嫌だ。 「響?」 「ほら、勇気がご飯作ってくれたから」 寝ぼけてる心をベッドから降ろし椅子に座らせシーツをはぐ。いつもは心がやってくれるんだけど、流石にがっつきすぎたからな。 ぼーっとしながらも飯を食い始めた心を横目に新しいシーツに変えていく。 「今日はとまってく?」 未だに力が出ないであろう心に気を使いながら問えばコクリと首を縦にふった。 本当今日この子可愛いんだけど。何この子は?俺をどうしたいわけ?なんて内心荒れ狂う。そんな俺の心を察知したのかいつの間にか勇気が部屋に来ていた。 行けとばかりに勇気は俺を指差す。 まぁ心を手に入れたのは勇気の采配もあるからな。モクモクと食事している心の後ろに体をすべりこませ後ろから心にだきつく。

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