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第27話
ーーーSide裕翔
周りの空気もものともせず言い争う二人に痺れをきらしたのか会長様は流をつれてでていこうとした。
「あ、会長ー生徒会室にはいかないでねー」
「は?俺等生徒会役員の部屋に行くなと?」
「そー!」
ニコニコしながら新垣くんは会長様に近寄っていく。
「まぁー会長が響に犯されたいなら行ってもいいけど」
新垣くんの言葉に顔を真っ赤にして固まる会長様。
「どういうことですか」
固まる会長様の代わりに副会長様が新垣くんにきく
「どうってー?そのままの意味ー。仕事を一人で頑張ってる会計くんのご褒美に響を献上したんだよー」
献上って、響さんのことを新垣くんはなんだと思ってるんだ
「響は生徒会室にいるのか?なら俺も行く」
「マリモくん話聞いてなかったのー?今は行かせないよー会長もー響と続きやりたかったらマリモくん追っかけやめて仕事したら響を貸してあげるー」
ニコニコ笑ってるように見えて目が笑っていない。目力だけで人を殺せそうな位の威圧が含んである。
可愛くてもそうか。新垣凛くんの兄なら新垣くんもまたそういう筋の人なわけで、その威圧に気付いたのかどことなく悔しそうな生徒会の皆様は流をつれて教室をでていった。
「響兄の事あんま振り回すなよ」
新垣凛くんももう仕事は終わりだとばかりに教室から出て行った。
なんなんだろう。新垣くんと響さんの関係って、途中から苦虫を潰したみたいな顔で那珂川くんは新垣くんを見てたけど何も言わない。
那珂川くんも僕は知らない彼等の関係性を知ってるのかな?僕も知りたいな。僕も響さんが欲しいのに
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