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第28話
ーーーSide奈央
まったくー会長たち仕事してよねーおかげで俺の遊ぶ時間ないじゃーん。
捌いてもさばいても終わりの見えない書類の束にげんなりする。
そうだよねーもともと皆が仕事しててもいつも仕事に追われてたんだからー一人でなんて終わるわけないんだからさー
なんてグチグチ独り言いいながら仕事してたら生徒会室の扉が開いた。
またあのマリモ連れてきたのかなー?皆あんなやつのどこがいいんだろーあんなうるさいだけの子供じゃーん。
寮で仕事しようかなー?
ってあれー?扉が開いたわりに静かだ
いつもなら入って来た瞬間うるさくなるはずなのにーと思って部屋の入口をみたら知らない人が立ってた
「だれー?ここはー一般の生徒は立入禁止だよー?どーやって入ってきたのー?」
カッコいい顔してるなー会長よりカッコいいんじゃない?こんな人いたっけー?てかでかいなー
「んー?会計くん?」
「ハハハー俺の事知らないのー?そー!会計の都筑奈央くんでーす」
イェーイとブイサインを贈ってあげる。
て、本当にだれー?
「そー奈央か」
「そーそー奈央ちゃんてよんでもいいよー」
「それは気持ち悪くないか?」
「えー?かわいいでしょー?皆奈央様っていうけどー君カッコいいから特別フフフッ」
「そーか、ならそのカッコいい俺が奈央を襲いに来たから相手してくれるよな?」
は?え?何言ってんの?思わず逃げようと立ち上がったけどよりにもよって机の足にひっかかってしまい倒れそうになる。
「あっぶねぇ」
後ろから温かい体温が僕を支えてくれた
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