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第40話
「会長じゃーんなにしてんのー?流ちゃんはー?」
そう、誰もいないと思っていた生徒会室には会長がいて仕事をしていた。
「なんで貴様が奈央と一緒にいるんだ」
「そりゃー俺昨日奈央のとこ泊まったし」
「なッ、なんで」
俺と会長の件を知らない奈央は不思議そうに俺らを見てきたが何でもないというように奈央の頭を軽く撫で自分の席に座らせる。
「ほら、奈央仕事」
「えー」
と言いながらも自分の席に座り仕事を始めた奈央はチャラ男じゃなくてただの真面目君ではないか。
会長は何故か悔しそうな顔をして俺を見てるだけだし。
「会長一回立って」
「は?」
強引に会長を立たせそのすきに俺が会長の椅子に座る。
「ほら、おいで」
自分の膝の上を叩いて会長を招くもまたもや固まって動いてくれない。
会長固まり過ぎなんだけど、会長頭よかったんじゃないのか?仕方ないから会長の腕を引っ張り強制的に俺の上に座らせる。
勿論向かい合わせではない。そんなことしたら仕事が出来ないからな
「えー響と会長ってそ~言う関係?それなのに俺の事抱いたわけー?」
なんて奈央が言ってくるが気にしない。
「ほら、会長仕事」
後ろから抱きしめながら伝えればビクリと会長の背中が反応したがそのまま仕事を始めた。
やっぱりこの体格、この顔、この性格俺好みなんだけど、会長って俺のためにうまれてきてくれたんじゃねぇよな?
「会長の名前教えて」
「昴。西園寺昴だ」
「昴ねーカッコいいじゃん」
会長の背中を指で一撫でしながら言えば耳まで真っ赤にしながら俺に意識を飛ばさないように書類に集中する素振りをみせる
「響ー会長とイチャイチャしないでくれなーい?気になって仕事出来ないんだけどー」
「んー?奈央は昨日たっぷり可愛がってあげただろ?足りなかった?」
「それとこれとは話がちがーう」
プリプリ怒りながら奈央は仕事を再開させる。
その話を聞きながら会長は体を強張らせていて
「昴どうした?」
「なんでもない」
なんでもないって顔じゃないだろうに。まぁ、裕翔がするより可愛いから俺は別にいいんだけどね
「昴もして欲しいの?」
耳元でわざとらしく囁く
ぷるぷると震える様に弱く首を横にふる昴に残念だと思う。だって俺同意がいいしーこんだけ好みの子はドロドロに甘やかして俺だけを求めるようになってほしいし
「残念。」
「なんで」
「嫌なんでしょう?」
なんでまた泣きそうになってんだか。もう可愛いよヤバいよ。勇気ヤバいって。いくらでも勇気の求めることやってあげるから早く会長抱かせてほしい。本当に切実に
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