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第44話

「俺は誰のものでもないからなー安心しろ」 「どういう事だ」 「そのまんまの意味だよ。昴もいたでしょ?体だけの関係」 「それはそうだが」 「でも、昴は俺の中で特別だから安心しろ」 「は?」 「昴は俺の好みど真ん中ここまで俺好みな奴今まで見たことがない。もうお前は俺の為に存在してるんだよ」 「なに言ってんだよ!」 なんて言いながら顔真っ赤にしてるじゃないか 素直じゃねぇな 「それとも昴はあのマリモ君がいい?」 「それは」 えーまだあいつが気になるわけ?好きな奴がいるのを抱く趣味ないんだけどなー 答えない昴に少しムカついてくる 「そ、ならいいや」 昴を俺の上からどかし立ち上がる 「俺好きな奴がいる奴抱く趣味ねぇから」 じゃあねと言って去ろうとしたら腕を引っ張られた あれ?予想してなかったせいでそのまま後ろに倒れる。 「痛いなーなにすんの?」 俺が倒れるとは思ってなかったんだろう昴は慌てている。 「なんで、昴が泣きそうになってんの」 「違う」 「何が」 「俺は、俺は、」 「なに?」 「俺はお前が」 「俺が何?」 「お前がいい」 最後は恥ずかしかったのだろうその言葉を俺になげつけて今度は昴が走って生徒会室を出ていってしまった。

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