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第57話

ーーーSide楓 「あー!響!俺に会いに来たのかそうなんだろ」 「マリモくんはうるさいから黙っててー」 「マリモくんて誰だよ!俺は森川流って名前だ!それにお前も可愛いなお前の名前おしえろよ」 「マリモくんに可愛いって言われてもうれしくなーい」 新垣勇気が流と言い争ってる。 流が昴の次にあの新郷響に惹かれてるのもわかっていた。だから二人が現れた瞬間流を隠そうと思ったのに。 どうして?何故あなたは私を見てくる?その鋭い視線は私に固定されたまま。 息が浅くなってくる。 何か追い詰められてるような あの時昴に見せた優しい目とは違い鋭い目。 私は何かしたのだろうか?それとも彼も流を狙っていて私を敵だと思ってるのだろうか。 秋月双子と林道棗が流をかばうように守っているが彼の視線はそちらに向く事もなく私だけを射抜く 「ところで、君達生徒会の仕事はー?」 「「ナオナオがしてるー」」 「ナオ、、せ、る」 「へー」 新垣勇気が放った言葉はここ最近の問題。仕事をしていたら流を取られる。だから。だから?しなくていい?本当に? 「響。だめだこいつら」 「あぁ」 以前食堂で聞いた声とは違い冷めた声。 それと同時に外された目とはは落胆の色に染まっていた。 どれだけ周りに言われても気にしなかった仕事。 私だって学生だ。それなりに青春というものを楽しんだっていいだろう。そう思っていた。 だけどどうして?彼のあの態度が酷く焦らせる。 双子も棗も同じなのかどこかソワソワしている 「明日まで生徒会室で待ってるねー」 最後まで彼は流を見なかったが新垣勇気の言葉に私達生徒会の皆を見渡し踵を返していった。

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