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第59話

  抱き心地最高なんだよな。 昴は何も言わずなされるがままだが体には力が入ったままだ。 「響ー会長だけずるーい」 「んー?奈央と人肌恋しいのか」 「俺もぎゅーしてよー」 「今は俺は昴を堪能してるからな、勇気にしてもらえ」 ソファに寝転がる勇気を見ながら奈央に言えば嫌そうな顔をして首をふった。 「なにー?奈央くん?ぎゅー位してあげるよ?あーでもお尻は貸さないからね?」 「いやだーいらない」 なんだ楽しそうじゃないか。嫌そうにしてたわりに仲良しだな。 「昴は、離れたい?」 戻ってきてから一度も昴は口を開かない。 あの綺麗な声聞きたいのに でも昴は首を横にふるだけで喋ってはくれない つまんないなぁー 昴の綺麗な髪を指に巻きつけながら遊ぶ。 柔らかいな。 「昴。ご飯たべた?」 「まだ」 「そっかー。勇気ー凛にご飯も頼んで」 「大丈夫ーもう頼んでる」 仕事が早くて助かるよ 「もうちょっと待っててね。」 なされるがままの昴に声をかける。 やっぱり喋ってはくれない。 まぁ触れてても怒んないし。今は我慢かな?

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