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第60話
奈央と昴はもくもくと仕事をしている。
時々奈央は勇気にからかわれ怒りながらだけど、勇気の好きなタイプだもんねー奈央は。
真面目な子が大好きな勇気には恰好の獲物だろう。
俺くっちゃったけどよかったのかな?
「奈央くん奈央くん」
「あーもうるさいよー」
勇気は好きな人いじめるタイプだったっけ?
でも、あのキラキラした目は気に入ってる証拠だし。放置でいいのかな?
「昴ー今日ここで一緒にねよ?」
「は?」
「副会長達に明日までここで待つって言ったからねー待ってなきゃいけないからさ、一人で寂しいから昴も一緒ね」
「なんで」
「いや?」
「それは」
「大丈夫。手は出さないから」
誰が来るか分かんないとこで手出して他の奴等に見られるなんて嫌だしね
「何?期待してた?」
「違う」
「そー?昴の初めては大事にしたいからね。ちゃんとした場所でね?」
真っ赤に染まる顔は嫌がってない証拠だ。
やっぱり可愛いな。
昴と寝るためには副会長達に今日来てもらっては困るんだけど、勇気が泊れって言うくらいだし今日は来ないんだろう。
「楽しみ」
思わず溢れた言葉に昴の体がまた固まってしまった。
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