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第71話
ゆさゆさと揺さぶられる感覚で目を覚ました。
「凛、どうした」
「響兄大丈夫か?」
「ん。多分」
心配そうに見つめてくる凛に苦笑をもらす
「起こしたってことはやっぱり?」
「あぁ」
勇気がね、困ったことになってるみたいだ。
「本当困った子だよね」
「あいつは」
コワレテルカラナ
そう続けたかったであろう凛の口を手で塞ぐ
「大丈夫だって」
凛は見守るつもりはないのか俺が起き上がったベッドに横たわった。
それを見届けリビングに行けば殺伐とした空気にまたもや苦笑がもれる。
「凛くん起こしちゃったんだー」
皆何も言えずにいるなか勇気の軽い口調だけが俺をとらえる。
そりゃーあんな可愛い顔して冷めきった目されたら困るよな。
勇気の座ってるソファのもとにいき勇気を抱えて俺が座る
「勇気。」
「んー?」
だめだこりゃ。向かい合わせになるよう勇気の体の向きをかえ背中を撫でながら勇気に口付ける。
「響」
「ん」
何度も何度も求められるまま口内をおかしていく。ピチャピチャと卑猥な音だけがリビングに鳴り響く。
漸く落ち着いたのか勇気は俺の上で気を失った。
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