83 / 103

第83話

兄上に呼ばれて来たのは会議室。 そこには昴や生徒会、碧や心、凛、そして壱さんがいた。 久しぶりに見たな壱さん。 最近会いに行ってなかったしね。 「久しぶり兄上」 「元気か?」 「うん」 「隆ちゃん」 「勇気も元気そうだな」 まぁ、体はね? 全部知ってるんだろうな兄上は 「響、何か言うことはないか?」 「んー?」 「勇気は?」 「なにもー?」 何もないよ。何も。 なんで昴達が泣きそうな顔してるかもわかんないし、壱さんが怒ってるのかもわかんないし 「響」 「んー?」 「勇気は暫く俺が預かる。もちろん聖也さんにも許可はもらってる」 「え?」 なんで?勇気を俺から奪うの? 「やーだー、ボク響といるー」 こんなに俺を必要としてる勇気を俺から離すの? 「りゅ、う兄ちゃ、ん?」 「お前がそう呼ぶのは久しぶりだな」 笑い事じゃないよ?分かってるでしょ?

ともだちにシェアしよう!