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第85話

ーーーSide碧 響?どうしたんだお前。 あのいつも余裕で綺麗な響がなんで? お前を新垣が縛ってたんじゃねぇのか? こんな響知らない。 俺じゃダメなのか? 「もー兄弟喧嘩はやめてよねー」 この場の空気に似つかわしくない声が響く 「俺隆聖兄ちゃんと行くよ」 「だめだよ」 「だめじゃないよ、響はもう、俺の心配しなくていいよ」 「なんでだよ」 「響、ありがとう」 新垣が響と目を合わせそう言った。 その瞬間響が崩れ落ちる 危ない。 俺の伸ばした手は宙を舞った。 響はバ会長が抱き止めている なんでだよ。こんな事も俺響の為にできないわけ? 俺響の為にできる事なんもねぇじゃん 多分那珂川も同じ気持ち 俺の方がバ会長より長く響を見てきたのに 「クソが」 「委員長ーそんな怒んないでよね。響はまだ会長のものっていうわけでもないしー俺がいなくなればそこがスタートだよ」 ハハハと笑いながらも悲しそうな顔をしている新垣に何も言えない。 大体何だよこれ どういう事なんだよ

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