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第95話
ーーーSide昴
なんだよ、なんなんだよ特別でもなんでもないじゃないかよ。
おかしいよ響。俺お前がいないとダメなんだよ。
どうにかしてくれよ
「昴」
あいつの声が耳から離れない。
おかしいんだよ俺は
結局一度も繋がることのなかった体。
夏川はよくて、奈央はよくて、名前も知らない様な奴等はよくて、なんで俺はダメなんだよ。
特別じゃなかったのかよ
「会長さん」
「お前、、あいつの弟か」
「そ、」
「なんのようだよ」
「バカ兄貴からの伝言。今日の夜響兄の部屋で待ってろだってさ」
「は?」
「これ、鍵」
「は?ちょっと」
渡されたのはブラックカード。
そうか、あいつは理事長と知り合いだったな。
でも、なんでだよ
今の響は俺なんか見てくれないっていうのにどんな嫌がらせだよ
でも、新垣の伝言なら響はもしかしたら俺を見てくれるかもしれない。
俺の力では無理なことくらい分かってるからさ、少し位縋ってもいいよな?
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