101 / 103

第101話

  ーーーSide碧 ここ最近の苛立ちの原因位わかっている それを自分の中で消化しきれねぇせぇで風紀室が殺伐とした空気になってんのも分かるがどうしようもない。 今までは求めれば全てが手に入ってた。 それが普通の世界。 だからか、いつからか求めるもの自体がなくなっていたっていうのに、手に入らないから求めるのか。 「碧、皆びびって仕事になんないんだけど」 「あ?なら帰れや」 はぁとわざとらしい溜め息をつきながら全員部屋から追い出した副委員長で俺の幼馴染の東雲梓は 「格好つけてないで会いに行けばいいのに」 一言呟いて出て行った。 会いに行ったさ。だが、あいつが俺を見ることがなくてそれが俺の心を抉る。 そんなこと何度も経験してぇとは思わねぇし。 「クソがッ」 叩き付けた拳が赤くなった 「そんなことしたら碧の綺麗な手が怪我するよ」 「は?」 なんでいんだよ、 「碧、おいで?」 クソがッ。 そんなんで俺が、俺が。 「ほら、碧」 「俺はお前をゆるさねぇ」 「ん、わかってるよ」 「もう離れるんじゃねぇよ」 「ん」 側にいさせてくれるんだろ 俺はお前がほしいんだよ

ともだちにシェアしよう!