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第102話
勇気の存在は言うまでもなく俺にとっては一番と言って過言ではない。
兄上に今はとられてはいるが、二人とも大事だから別にいい。
問題は、だ。
今まで対人関係を勇気にまかせていたつけがこんなところでくるとはおもってもいなかった。
「響さん」
「なんだ、って副会長か」
寮に戻ろうとしたら後ろから呼び止められる。
そういえば副会長の存在忘れてたな。
「なんでさんづけ?」
「え、あ、なんで、でしょう」
「ふーん。」
「あ、いや、」
「なぁに?」
「私も、」
「ん?」
「私も響とよんでもいいでしょうか」
「んー、今日部屋に呼んでくれたらいいよ」
なんて約束したのはいいが
「響さん!僕じゃ新垣くんの代わりになりませんか?」
部屋の前で佇む平凡くんに騒がれた。
何言ってんのかな?勇気の代わりなんているわけないのに。この子こんな事言う子だったっけ?
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