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第5話 愛の交わり
「あっ……ん……和浩さ……、もう……」
一緒に住み始めた頃、買い替えたダブルベッドの上で、黒崎が切なげな泣き声を上げる。
沢井は自身の雄を彼の奥深い場所へと挿入したまま、激しく動いた。
「ああっ……や……あっ……あっ……」
沢井が突き上げる度に、黒崎の甘い善がり声が寝室に響き渡る。
「雅文……、好きだよ……雅文……」
彼の中が沢井の雄に絡みつき、締め付けてくる。狂おしいまでの快感に沢井の頭がしびれていく。
「やっ……も……許して……和浩さん……あうっ……」
「ダメだ……まだ……、雅文……」
荒い吐息混じりにそう囁き、沢井は黒崎の前立腺をえぐるように突いた。
「ああっ……、やっ……」
大きく体をしならせ、甘く掠れる悲鳴とともに、黒崎が一度目の絶頂へと達した。
黒崎がイッた瞬間、彼の内壁は沢井をよりいっそう強く締め付けてきて、沢井のほうも限界が近づく。
達したばかりで、まだ荒い呼吸を繰り返す恋人の体を、沢井は強く揺さぶった。
「あ……あ……、や……、和浩さ……」
快感が大きすぎるせいか、黒崎の大きな瞳から涙が零れ落ちる。
「……雅文……、っ……」
沢井は低く呻くと、彼の体の奥深くに、熱い精液を勢いよく放った。
「あっ……和浩さんっ……」
沢井の射精を体内で受け止めた黒崎は、そのときの熱い刺激に体をピクッピクッと痙攣させ、二度目の絶頂を迎えた。
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