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第11話 お風呂エッチ②

 沢井は指を二本に増やして、黒崎の中をかき回した。 「あっ……、和浩さっ……」  指が前立腺に触ったのか、黒崎が大きく体をのけ反らせる。  愛する人の美しい痴態に、沢井の我慢も限界だった。 「雅文……!」  沢井は既にギリギリまで勃起した自身の雄を、黒崎の中へ一気に挿入した。 「ああっ……あ、あっ……」  勢いよく根元まで沢井が埋まり、その瞬間、黒崎は再び愛液をほとばしらせた。  甘く掠れる彼の悲鳴がバスルームにこだまして、より一層、沢井の情欲を煽る。  沢井はバスルームのタイルの壁に黒崎を押さえつけ、バックから何度も何度も彼を突き上げた。 「あっ……、やだっ……和浩さんっ……やっ……あ……」 「好きだよ……、雅文……好きだ……」 「あ……、オレも……、好き、和浩さんが……好き……」  黒崎は息も絶え絶えになりながら、沢井への愛を口にした。  沢井は黒崎の顔を後ろから覗き込むようにして、唇を重ねた。  舌を差し入れると、彼はまだたどたどしいながらも、沢井に応え、自分のほうから舌を絡ませてくる。  絡みあう舌が淫らな音を立てる。  それから黒崎の中をどれくらい己の雄で激しく突き上げただろう。  沢井は彼の中で三度イキ、黒崎は射精をするだけの愛液がなくなっても、まだイキ続けていた……。 「雅文、雅文? 大丈夫か?」  沢井の呼びかけに、意識を飛ばしていた黒崎が、ようやく現実世界へと戻ってきた。 「和浩さん……」  それでもまだその愛くるしい瞳は快感の余韻で、とろんと潤んでいる。  沢井は彼の目元にキスをした。 「ごめん。やり過ぎちゃったな……大丈夫か?」 「うん……」  黒崎の声が掠れているのが、なんとも色っぽい。 「和浩さん、洗うだけって言ったのに……、嘘つきなんだから」  黒崎が睨んできたが、そんな潤んだ瞳で睨まれても、かわいいだけだと沢井は思う。 「……ここ、寝室? オレ、どれくらい気を失ってたの?」 「十分くらいかな。……喉渇いてないか?」 「乾いた……、お水、飲みたいな……」  黒崎は甘えるように沢井に言う。普段、病院での彼しか知らない者は、黒崎がこんなふうに甘える姿は想像もできないだろう。    

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