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第43話 甘い交わり②

「かわいいな、雅文……、もっとメチャクチャに乱れさせてやるよ……」  沢井は黒崎の耳元で囁くと、彼の体をうつ伏せにした。  そして腰を高く上げさせると、沢井は黒崎の双丘を広げて、その奥にある小さな場所へと舌を這わせた。 「あっ……和浩さ……や……、ああっ……」  そこへキスをし、たっぷりと唾液を滴らせた舌で舐めほぐすと、黒崎は両手でシーツをギュッとつかみ、悶え、乱れた。 「あっ……や……、あ……」  すすり泣きに似た喘ぎ声を漏らす黒崎。  瞳は快感にとろんと潤み、唾液がシーツを濡らしていく。  沢井の舌でじっくりと舐めほぐすと、そこはヒクヒクと収縮を始めた。 「……和浩さんっ……」  はっきりと言葉にしなくても、彼の願いは沢井へと伝わる。  沢井は勃起した自分の雄を、黒崎のそこへあてがい、一気に根元まで挿入した。 「ああっ……、あっ……あっ……」  愛しい人の悲鳴に近い善がり声が、沢井の情欲をいっそう煽る。  沢井は黒崎の細い腰を両手でしっかりとつかむと、勢いよく彼の中を突き上げた。 「あっ、あっ……、和浩さん……」 「雅文……、雅文……」  黒崎の中は熱くて狭くて、きゅうきゅうと沢井の雄を締め付けてきて……。すさまじいまでの快感に沢井の頭の芯がしびれていく。  沢井の下で黒崎はもう何度も吐精していて、透明に近い愛液の残量がなくなっても、体をピクピクと痙攣させてイキッぱなしになっていた。

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