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第44話 スイートタイム
沢井ももう彼の中で二度射精していて、三度目の絶頂が近づいていた。
大きすぎる快感に半ば気を失いかけている黒崎の中を、今一度突いて突いて突きまくる。
沢井のラストスパートに、黒崎が手放しかけていた意識を引きずり戻され、泣きじゃくって善がっている。
「あ、だめ……だめ……、和浩さん……死んじゃう……も……死んじゃうよ……あっ……」
「くっ……雅文っ……」
あまりの気持ちよさに沢井の目の前が白くかすむ。
そして沢井は黒崎の中をより深く、より強く、えぐるように突き上げると、愛と欲望の証を彼の中へ一滴残さず放った。
黒崎がイキッぱなしで痙攣を繰り返す体をベッドへ投げ出すと、脱力した沢井が伸し掛かってきた。
「和浩さん……」
掠れた声で愛しい人の名を呼ぶと、
「雅文……愛してる……」
彼は荒い呼吸混じりに応えてくれ、甘いキスをくれた。
ハードすぎるセックスで、指一本動かすのも億劫な黒崎を、沢井は抱き上げ、バスルームへ連れて行ってくれた。
スイートルームのバスタブは広く、男二人で入っても窮屈さを感じさせない。
沢井は黒崎の髪も体も洗ってくれ、黒崎は甘やかされる心地よさに酔った。……さすがに中まで洗われたときには少々抵抗したが。
ホテルの備品の清潔なパジャマを着せてもらい、またまたお姫様抱っこされ、ベッドへ降ろされる。
沢井もすぐに隣にもぐり込んできて、キングサイズのベッドの真ん中で寄り添った。
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