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軋み

生徒会と風紀だけが入れる屋上。入れる人が限定されてるし、入れるはずの彼等はここにはこない俺の特等席だ。 もう7月だ陽射しが熱くてたまらないがそれでも山の中というだけあって涼しい風が吹いていて心地良い。 生徒会の皆は嫌いじゃないがヒロインがいたときのゴタゴタのせいで少し距離ができたみたいで居心地が悪い。 あいつが来る前のなんでもない日常を繰り返してるみたいで皆との間に薄い壁があるみたいできっと皆必死にそれを壊そうとしてるんだろう。 幼稚舎からずっと一緒にいた5人だから分かることで周りの生徒からみたら昔に戻ったと思われる程のなんてことない軋み だからこそ余計に居心地が悪い。 それも分かってるから皆何も言わずに俺を一人にしてくれる。 一人物思いにふけっていたら普段だったら絶対に開くことのないここに通じる扉が開いて誰かが入って来た 誰だろうか。風紀だったらめんどくさいなぁと思ってたら意外な人物だった。

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