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痛み

「帝っち珍しいねー」 なんでくるかなー?よりにもよって帝が来るとは。 「俺が来たら悪いか」 「そんなに俺に会いたかったのー?」 ケラケラ笑いながら帝を見れば苛ついた様に睨まれる。そんな顔するなら来なければいいのに。 やだなーもう、出て行ってくれないかな。 「帰るぞ」 「えー、俺まだここにいるよー」 もう自分勝手すぎない?本当に俺様なんだから舌打ちとともに俺の腕をひっぱり屋上から出て行く。 「ちょっとー帝っちいたいー」 少し緩くなった俺を握る手にほっと息を吐く。 まったくヒロインにはあんなに優しくしてたのに俺には少しも優しくないんだから チクリとした胸の痛みに気付かないふりをして帝についていく。 連れてこられたのは昨夜も訪れていた帝の部屋だった。 わかっていたけどさ、盛り過ぎじゃない? 部屋についたとたんベッドに乱暴になげすてられ制服が脱がされていく。 キスの一つでもしてくれたら喜んだものを帝と体を重ねるようになって一度もキスをしたことがない。 好きな相手じゃないとキスはダメなタイプなんだろうな。また痛む胸のうちを抑えて帝に与えられる快感に理性を開け放していった。

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