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恋心
桜の丘の上でのゲームで俺は一目惚れをした。ゲームの相手に一目惚れっていうのもおかしいが間違いなく俺はゲームの中の彼、龍桜帝に恋をしたんだ。
転生したと気付いた時には嬉しかった。帝の側にいれることが、小さい頃は生帝に大分興奮していた。
ゲームの中でしか見れない帝が近くにいて興奮しないわけがないゲームより数倍かっこいい帝は俺様だけど仲間思いで優しくて今世でも恋するのは簡単だった。
ヒロインが来るのは知っていたから誰のルートに入るか分からないけどこんなにかっこいい帝を見たらやはりヒロインも帝を狙うだろうと思っていた。
それに帝の家は龍桜財閥日本の経済を背負って立つ三代財閥の一つで跡取りだ学園のうちならまだしも卒業すればそれなりの相手と結婚しなければならない。それは俺も同じ事だ龍桜と並ぶ相良財閥の長男の俺にも将来は結婚という道を辿らなければならない。
いつかくる別れが帝と恋人になるという選択肢を失くさせた。
それでも近くにいる帝の存在が俺の心をざわつかせるから不特定の奴等と関係をもつようになった。
一度は帝と離れようとも思ったものだ。
高等部には行かずアメリカに留学しようと。
このままじゃいつか帝に胸のうちをあかしてしまうそう思って留学を決意したのにどこからかその情報をつかんだ帝に邪魔をされそのままなし崩し的に関係をもつようになってしまった。
それもヒロインがきてからおわっていたがヒロインがいなくなってからまた関係をもつようになった。
前よりも頻度があがっているのはヒロインに会えない代わりにされているのかもしれない。
帝も潔癖な部分があるから相手を探すのも今まで大変だったのだ中等部までは2〜3人帝の相手だったが高等部に上がって俺を抱くようになってからは俺だけみたいだったから他を探すのが面倒くさかったのだろう
変な相手をみつけて恋人ぶられても困るだろうし、恋人はヒロインがいるから後腐れなく抱ける俺が丁度良かったのだろう。
その分俺の心はしんでいくんだけどね。
体だけじゃやっぱり満足出来ないんだよ帝。
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