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【第7話】カラフル(6)
コーラとジュースのペットボトルを抱えて部屋へ戻る。
狭い1DKの部屋に置かれた座卓には多数の飲み物と、それから様々なお菓子が並べられた。
ビスコにポッキー、トッポにたけのこの里、それからカントリーマァムとグッピーラムネ。果ては酢こんぶまで揃えてある。
例えるならば「小学生の夢の食卓」(酢こんぶはともかく)。
彼はチョコ系が好きなのだが、夏場は溶けるので控えめだ。
エアコンは勿論27度に設定してある。
1人ならばこの程度が適温なのだ。
そして彼はいそいそとPS4の電源を押した。
「幾ヶ瀬がいるとたった7、8時間やっただけで怒るから。目を休めろとか言って。有夏はお前の弟でも子供でもねぇぞ……ウヒャヒャ」
声色を変えて台詞を叫んでは1人悦に入っている。
有夏、朝から異様にテンションが高い。
コントローラーを握る手が汚れないようにウェットティッシュも用意して準備万端。
明朝までぶっ続けでゲームをする気のようだ。菓子を供に。
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