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【第7話】カラフル(10)

 やがて、静寂。  静かな寝息だけが聞こえる世界。  どれくらい時間が経っただろうか。  ドン。  パラパラ、ドン。  ヒュー……ドドン。  聞き慣れない大きな音に、有夏はゴシゴシ目をこすった。 「なに……?」  随分長い間寝てしまったらしい。  部屋の中は真っ暗だ。 「さむ……」  エアコンを一旦止める。  人の活動がない為か、室内が異様に冷えてしまっていた。  テレビの主電源とポットの保温マークに灯る明かりが、やけに眩しく眼球を刺す。

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